届かなかった私の想い

大学生の時、アルバイト先にすごく好きになった男の子がいた。
働く場所は同じだったけど、業務内容が違ったため接点はあまりなかった。
でも、すれ違うだけでときめいていた。
ほぼ毎日バイト先で会って(見て)いた、それだけですっごく幸せだった。
だから、曜日がかぶらなかった日はすごく寂しかった。
半年くらい、すごく恋していた。
毎日楽しくて、私服オッケーだった職場には一生懸命オシャレをしていっていた。
自分の中で、もう気持ちが「好き」でいっぱいになった時、告白しようと決意した。
夏だった。
私の気持ちを知っていたアルバイト先の友達が彼も誘って飲み会の場をセッティングしてくれた。
その日は朝から緊張した。
お酒を飲まないようにしようと思った。

そしてー。
始まった飲み会で私は初めて彼と言葉を交わした。
嬉しかった。
彼が私という存在を知っていてくれたことが、すごくすごく嬉しかった。
この飲み会が終わったら絶対告白するんだ。

ところが、酔った先輩が彼に絡みだした。
普段プライベートな話しを余りしないという彼に色々質問していく。
聞きたくない。
そして、
「お前彼女とかいんの?」

「いますよ。」
その瞬間、私の恋は終わった。
失恋した。
想いを告げる前に、なんとも未消化な私の恋。

帰り道、
「気持ちを打ち明けられなかった代わりに、花火を打ち上げようよ。」
友達が言ってくれた。
二人でロケット花火を買い込み、真夜中のグラウンドで何発も打ち上げた。
少しでもこの想いが彼に届けばいいのに。
そう思いながら、打ち上げた。
結局届かなかった。
届けられなかった。

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