内気な彼女と無口な私の恋愛事情

男子校を卒業し仕事に就きましたが、昔から女性と話すのが苦手だったので、社会に出ても女性と仲良くなることはありませんでした。
職場では男性とばかり話している私でしたが、そんな私に唯一仲良くしてくれていた女性が一人いました。
彼女は内気な性格であまり話すのが得意ではなく、日常会話等は普通に出来るけどあまり長く話すのが好きではないみたいで、無口な私といると安心できるみたいでした。
最初はお互い口数が少ないので気まずくなったりもしましたが、慣れてくるとお互い沈黙を共有出来て来て心地よい関係を築くことができました。
女性との付き合いが苦手な私が仲良くしていることを冷やかしてきたり、面白がってからかったりされて他の女性社員とも交流を取ることが出来ました。
彼女のおかげで職場の人と打ち解けることが出来、プライベートも充実していったと思います。
そんな生活の中で、私は少しづつ彼女に好意を抱いていきました。
職場での飲み会があり、お酒を飲んで盛り上がったところで話は恋バナをするようになりました。
新入社員からという事で、私から話すように言われましたが、目の前に彼女がいて恥ずかしくなってしまい言えずにいました。
先輩方に囃され、好きな人の特徴だけ言うと、皆は気づいたみたいですが、彼女はわからなかったみたいでした。
彼女の番となりましたが、恥ずかしがってしまい聞き取れないような声で喋っただけで終わってしまいました。
翌日、仕事の都合で倉庫に行くと彼女が作業をしていたので、勇気を出して昨日の恋バナについて聞いてみました。
皆の前では恥ずかしがって言えなかったけど、私には普通に話してくれました。
彼女の話を聞くと、昔色々あったみたいで恋愛感情に興味がないことがわかりました。
私のタイプを聞いても気づくことがなかったので、仕事の区切りが良くなったところで休憩を取り、想いを伝えてみましたが、「友人以上とは思えない、ごめんなさい」とふられてしまいました。
彼女のタイプを聞ければ自分を変えることができましたが、過去の経験から恋愛感情に興味がない時点で自分に出来ることは無いと悟りました。
その数ヵ月後、彼女は転勤となり遠くへ引っ越してしまいました。
実ることはありませんでしたが、忘れられない思い出です。

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